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イベント取材に行ってきました!

印西市異文化理解講座~バングラデシュ~ 海外文化を学び魅力を発見

千葉ニュータウン中央駅前の中央駅前地域交流館2号館で開催された異文化理解講座。第一回目は、千葉大学でリモートセンシング博士後期課程を学ぶ、ファテミ アル マシュルーさんを講師に迎え「バングラデシュの特徴的な性格や文化紹介」と題して、バングラデシュの習慣などを市内在住12名の皆さんが学びました。

日本文部科学省国費留学生として来日されている、ファテミ アル マシュルーさん。

お話は終始日本語です。難しい日本語敬語も流暢に操る、超エリート学生さんなのです!

ファテミ アル マシュルーさん

【経歴】

千葉大学工学部機械工学科卒

千葉大学融合理工学府地球環境科学専攻

リモートセンシングコース博士前期課程修了

博士後期課程在籍中

日本学生支援機構東京日本語教育センターで1年間日本語教育を受講後、大学に入学。2010年来日され今年11年目。

 

趣味:映画やドキュメンタリー鑑賞、読書、バスケ、旅行、アニメ

好きな食べ物:寿司、炒飯

バングラデシュにはビリヤニという、日本でいうチャーハンみたいなものがあり、日本の炒飯が大好きなのだそうです。バングラデシュでは生魚は食べないのですが、日本に来て刺身やお寿司がとても気に入ったそうです。お寿司が余りにも美味しくて、食べ過ぎてしまったそうです。

印西市異文化理解講座~バングラデシュ~

バングラデシュの国旗は、1972年1月17日に制定された。 旗のデザインは、緑の地に、中央からやや旗竿寄りに赤い円が描かれている。 赤い円は昇りゆく太陽を表し、地の緑色は豊かな大地とイスラムの教えを表す。(出典:ウィキペディア)

バングラデシュ人民共和国(People's Republic of Bangladesh)

面積:14万7千平方キロメートル(日本の約4割)

人口:1億6,650万人

首都:ダッカ

言語:ベンガル語(国語)

通貨:タカ

民族:ベンガル人が大部分を占める。ミャンマーとの国境沿いのチッタゴン丘陵地帯には、チャクマ族等を中心とした仏教徒系少数民族が居住。

宗教:イスラム教徒90.4%、その他(ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒)9.6%(2019年、バングラデシュ統計局)

「出典:外務省ホームページ(外部リンクしています)」

バングラデシュという国、どこにあるのかもよくわからないです。

ミャンマーやブータン、インドに囲まれた国で、文化的には日本にも近いことを教えてもらいました。バングラデシュという国を知ってくださいね!

バングラデシュでの通常のあいさつは「アッサラーム アライクム」日本語でいう、こんにちは!の表現に近いそうです。

この「アッサラーム アライクム」はイスラム教徒への共通のあいさつなのだそうです。

「あなたに平和が恵まれるように」という意味があるそうですよ。

「アッサラーム アライクム」と挨拶されたら、受けた方は「ワライクム アッサラム」と答えましょう!「ワライクム アッサラム」とは、あなたにも平和が恵まれるように、という返事になるそうですよ。

バングラデシュの週末休日は
『金曜日と土曜日』!

 

キリスト教は日曜日教会で礼拝しますが、イスラム教では礼拝は毎日5回行い、金曜日は特別な日でお昼には合同礼拝が行われます。金曜日は週末祭りという意味もあるそうです。金曜日は男性がモスク(礼拝堂)に集まりますが、入りきれないと道端や路上で一緒に礼拝をします。

ラマダン(断食月)をご存知でしょうか?

 

一ケ月日の出から日没まで飲食を控えることをいいます。私達日本人からするとキツイとか苦しいといったイメージがありますが、イスラム教の信者にとってラマダンは、嬉しいと思える月なのです。ラマダンが明けるとラマダンの終了を祝って「イード アル フィトル」という祭りがあり、一週間休日になります。その間、周りの人や親戚中が集まって一緒に食事をするそうですよ。これは、日本でいえばお正月のようなイメージで、お年玉(サラミ)も貰えるそうです。

バングラデシュの四季とお祭り

 

バングラデシュの季節は6つに分かれています。マンゴーが有名で、夏はマンゴーの収穫時期になります。そして農業の収穫がピークの季節は11月~12月で、農家にとっては一番忙しくて幸せな季節です。

 

主食はお米ですが、日本のような粘りのあるお米ではないそうです。

バングラデシュのお米は40種類あり、香りのするお米や細長い米など様々なお米があります。

右手で食べるのがマナーとされ、親指を使うことがキレイに食べるコツです。右手で掴んだ食べ物を、指でちぎったりして食べるそうですよ。食文化の違いを知ることこそ、異文化理解の最大の問題かもしれません。

ピタ(pitha)とは?

ファテミ アル マシュルーさんは、収穫時期でもある冬がとても好きで、この季節に出回る米粉からつくるケーキのようなピタ(pitha)が好きなのだそうです。このpithaには様々な種類があり、甘い・酸っぱい・辛いなど食感も違います。

バングラデシュは熱帯モンスーン気候で、夏の気温は40度まで上昇し、冬には3~4度まで下がる事もあります。そのため冬には暖かいpithaを作って食べ体を温める習慣があり、さらにこのpithaは作る人によってデザインもユニークで、全国大会も開催されるそうです。

バングラデシュ・クルナ管区南部にまたがり、インドに接して広がるマングローブの群生地帯。バングラデシュ側はそのほとんどの地域が政府によって保護されており、1997年には国際連合教育科学文化機関の世界遺産(自然遺産)に登録された。「出典:ウィキペディア」

最後に

「バングラデシュの人たちは、時間に対して非常にルーズなところがあります。もし今後バングラデシュの人と待ち合わせをする際にはどうか怒らないでください。」

「またバングラデシュには、日本でいう苗字(ファミリーネーム)はありません。名前をみれば凡そ男性か女性、さらにはどういう宗教かもわかるようになっています。呼び方は呼びやすい名で呼んでください!」

ファテミ アル マシュルーさんは、将来まず日本で就職して共同研究や研究開発に携わり経験をしたいと考えています。

印西市役所企画政策課では、以降5~6回/年の「異文化理解講座」を開催を予定されているそうです。次回については、9月1日発行の「広報いんざい」(印西市役所ホームページにリンクしています)で発表される予定です。今回は参加できなかった方、またご興味をお持ちの方は、ぜひ次回の開催をお待ちください。

謝意:異文化に触れ、そして新しい世界をみることがお好きな方には、ぜひオススメしたい講座です。地元にいながら異国の生活や風土を、来日されている方からのお話は、観光で訪問しても知り得ない情報が満載です。

反面、在日外国人の皆さんの自国の様々な事柄を理解し、日本語で解説してくださる姿をみるにつけ、果たして自分は自国日本の事を、しかも現地の言語でどれだけ説明できるのか、考えるまでもなく自信がありません。このような講座に参加させて頂くことで、少しでも研鑽し始めようかと思いました。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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